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ミクロ経済学(解説)ゲーム理論(2×2同時手番ゲーム)

かラスマタケオ

ゲーム理論という分野の考え方が現代の経済学では不可欠になっています。特に寡占市場理論を理解するのに必須です。ここで説明します。

かラスマタケオ

寡占ってわかりますか?
大きい会社が2つあって消費者はどっちか悩んだりすることですね。

日根野谷りかこ

かラスマタケオ

いま街で自転車こいでいるとUber eatsを見かけます。でもUber eatsみたいなフードデリバリーって他にはみかけないです。ちょっと思いつかないかも。
Uberの独占にみえます。Uber使うか、そもそもフードデリバリーをあきらめるか、どっちかじゃないですか?

日根野谷りかこ

かラスマタケオ

そうですね。もう一社ライバルを街でみかけたらUberとライバルで寡占にみえたりするかもしれません。そしたらどっち頼ろうか悩むこともあると思いますよ。
でもまずどうやってライバルになるのですか?

日根野谷りかこ

かラスマタケオ

需要の厚い大都市でUberに仕事を委託してもらうのが一番早いんじゃないかな。ライバルだからって戦うとは限らないでしょ。無暗に仕事を奪い合うばかりが寡占や新規参入ではないですからね。ここはUberと共謀するのが得策かと思います。
(ライバル社, Uber) 共謀 戦う
共謀 (3, 1) (-2, -1)
戦う (1, -2) (-3, -1)

かラスマタケオ

さてこういう表をみたことがありますか?
ライバルとUberが共に「共謀」を選べば、ライバルは3点、Uberは1点。表に書いてある通りに利得が貰えるということですね。

日根野谷りかこ

かラスマタケオ

そうですね。

かラスマタケオ

自分と相手がいて、戦略があって、自分と相手の選んだ戦略によって自分と相手の利得が決まる状況をゲーム的状況と言います。上の例は特に2×2同時手番ゲームと呼ばれます。起こり得る4通りの状況で自分と相手の利得を記した表を利得表といいます。

かラスマタケオ

ここでは下記の利得表が真実(泣いても笑っても逆らえない)であり、かつライバル社もUberも真実だと知っているとして、では「共謀」か「戦う」かのいずれかを選ぶゲーム的状況を考えます。
(ライバル社, Uber) 共謀 戦う
共謀 (3, 1) (-2, -1)
戦う (1, -2) (-3, -1)

Uberが「共謀」を選んだら、ライバル社は「共謀」を選ぶほうが、利得が高いです。
Uberが「戦う」を選んだら、ライバル社は「共謀」を選ぶほうが、利得が高いです。
ライバル社が「共謀」を選んだら、Uberは「共謀」を選ぶほうが、利得が高いです。

二人して共謀しそうですね。

日根野谷りかこ

かラスマタケオ

そうですね。上でリストした「相手が〇〇を選んだら、自分は△△を選ぶほうが、利得が高い」とは最適反応戦略という考え方なのですが。

かラスマタケオ

必ずライバル社が「共謀」してくれるからUberは「共謀」を自信満々に選べるわけです。
もしもライバル社が「戦う」を選んできたらUberも「戦う」を選んだ方が利得は高いです。しかしライバル社の最適反応戦略がいずれも「共謀」なのと、かつUberも利得表をみてそれを知っているから、ライバル社が「共謀」してくれるとUberは思い込んでいていいんですね。

日根野谷りかこ

かラスマタケオ

その通り!

かラスマタケオ

ここで利得表が下記だったとしますね。
(ライバル社, Uber) 共謀 戦う
共謀 (2, 2) (-2, 3)
戦う (3, -2) (-1, -1)

かラスマタケオ

これだったらどうなると思いますか?
双方、戦っちゃうと思いますね!

日根野谷りかこ

囚人のジレンマですよね?

日根野谷りかこ

かラスマタケオ

そうです!これは「囚人のジレンマ」です。

かラスマタケオ

囚人のジレンマで調べてみましょう!
やらないのか・・・

日根野谷りかこ

かラスマタケオ

ナッシュ均衡まで理解できれば寡占市場理論もすぐにわかるはずです!ナッシュ均衡を正しく理解するには囚人のジレンマ構造の2×2ゲームがオーソドックスなので。もうひと頑張りしてみて欲しいです。

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