在日韓人歴史資料館 ――小説を書いたときに勉強した場所

在日韓人歴史資料館ホームページ

 2025年10月頃によく訪れていました。図書室があって無料で利用できます。
 小説「旗のない彼女のモノローグ」で扱った、2001~2002年頃の「拉致疑惑」が「拉致問題」に変わった頃の書籍が沢山あります。ここの図書室で勉強して書きました。
 展示内容について、このブログで解説記事を書こうとは思いません。日本人という立場で書くことに意味のある内容だけ書いています。そもそも在日コリアンの親が、自分達の子に伝承している情報、――そんなものは家によって様々だと思いますが、日本人に配られる情報はそれらと必ずしも一致しているとは限らないです。
 在日コリアンという立場の人、――その言い方も正直、不思議な響きなんですけれど、たとえば「日本のテレビに出るような韓国人が日本にいる」という目線で見ていると全くわかりません。表面化している日韓相互のタブー視が凄まじく、反日 vs. 嫌韓という構図で「迂闊に関わらないようにしている」部分が多々あります。――この印象は概ね平成の時代に育った人に特徴的かもしれません。私の親世代になると、軍事政権、国交正常化交渉、民主化運動など、激動する韓国社会をリアルタイムで見聞きしていたと思います。
 韓国の一人当たりGDPは日本を超えたと報道されることがありますが、それは韓国の現実を大いに見落としています。韓国は若者を中心に貧困しています。徴兵制があるため新卒は二十代後半、なめくじ族と呼ばれるワーキングプアが大勢います。日本も若者向けの雇用政策は失敗続きでしたが、韓国ほどではありません。親日の韓国人は異口同音に政府の失敗を責めます。彼らが書いた書籍に記されています。日本は地政学的に韓国より後方にいて、昭和高度経済成長を果たしたのは38度線で東西陣営が激突する東アジア図があったからです。――それは朝鮮戦争の時代の話にすぎないというのは誤りです。日本は韓国を盾にして社会主義陣営を防御していました。その構図は北朝鮮の孤立化によって一部残存しています。
 改革開放経済を採用した中国が経済成長をした今、韓国は中国の大きな影響下にあります。あまり日本の右傾化した新聞を真に受けないほうがいいです、――日米韓 vs. ロシア・中国・北朝鮮という構図は一つの報道に過ぎません。さも軍隊が多く必要な時代になったかのような報道です。北朝鮮は改革開放経済の採用を拒んで中国を怒らせているというのも一つの見方です。アメリカの軍国主義者は、日本は中露を対立させるよう働いて欲しいと記事を書きます。これは北朝鮮が金日成の時代に行っていた政治手腕です。38度線の北にあったものが、東にずれ込んでいるというのです。日本には常に日本の役割がありますし、日本の有権者がそれを洞察すべきか否かの議論はここでは避けます。

小説・旗のない彼女のモノローグ
多文化共生と排外主義の間で、主人公の園田剛は高校時代を思い出す。

コメント

タイトルとURLをコピーしました