スマホやパソコンなどのインターネット接続可能な情報端末を一人ひとりが持つ時代になりつつある。また一人ひとりが端末から得る情報量は、ひと昔前と比べれば計り知れないほど多くなった。これらは良いことだと思う、何故なら、誰しもが「知る権利」をもち、誰しもが「知らない」が故の不利益を被るべきではないと思われるからだ。実際、情報は速やかに得られ、そして速やかに拡散するから、たとえば昨今のコロナ禍において、人びとは自分がとるべき対応を、それを政府が緊急事態宣言で発令する前に、個人レベルで考えることができただろう。しかし、よいことばかりだろうか。たとえば「フェイクニュース」など虚偽の情報に対して個人がどういった対応をすべきか考えてみよう。SNSを通して拡散されたニュースに対し、その真偽は別として、コメント、書き込みやシェアをする人はたくさんいる。情報源を確認しないまま素人のコメントが一人歩きし、さらにそのコメントに素人が反応する。そして真偽そっちのけでとんでもない偽のストーリーがあたかも真実であるかのようにインターネットで出回ってしまうこともあるのだ。あるアンケート結果でわかったことであるが、フェイクニュースを信用し拡散してしまうタイプの人というのは、限られた情報空間でのみ情報を取得し、自己評価が高く、強く何がしかの信念を抱きがちな人である。彼らはニュースを、その真偽を確認する余裕もなく、拡散する傾向がある。そこに年齢はあまり関係しないという興味深い結果もある。新情報を閲覧したさいには、すぐに感情的にならずに他のサイトでも真偽を確認したり、情報源が信頼のおけるものかどうかを見極めるなど情報リテラシーを高めることが、これからの時代を生き抜くために年齢を問わず求められるであろう。
